2014年11月7日金曜日

それでも続けなさい。




11月初旬の3連休に、
ブレスアウェアネス(呼吸法)トレーニングのベーシックコースを受講してきました。


呼吸法って何?
なんとなく興味あるかも・・・。
という方はよかったらこちらもご覧ください。


コウノミサのOH!はっぴ〜でいず☆
身体のすみずみにまで届く呼吸で、人生に変容を起こす



いやー、覚悟はしていたけれど、
深かった・・・。



たかが息でしょ?

教わらなくてもできるじゃん。

まさか、呼吸で人生変わるわけないでしょ?


まー、とにかく物事を複雑にしたい私たちですから笑、
毎時毎瞬、当たり前のようにしている呼吸にそんなパワーがあるなんて、信じられないですよね。


でも、「教わらないのにできる」「毎時毎瞬している」わりに、
止めたらものの数分で死に至るものなんて、他にないですよね?

食事すら、何日か抜いたって死なないわけで。
(私の合気道の先生は、若い頃に30日くらい断食したと仰っていますが笑)



呼吸はあらゆる癒しに繋がるマスターキー。


自分の思い癖も、遠い過去世のカルマも、
あらゆる記憶が自分の呼吸パターンの中に刻み込まれている。

ハートが閉じてる人とか、
グラウンディングできてない(地に足ついてない)人とか、
何でも自分の思う通りにコントロールしようとする人とか、
呼吸パターンを見るだけでけっこう簡単にわかるんです。


もしもその癖を手放して、
肺の力を最大級に使って、全身震えるほど、
心底まるごと気持ちのいい呼吸ができたら・・・?


その深遠広大なる可能性を、少しだけイメージしてみてください。
たぶん、あれこれ説明しなくても、直観的にわかるんじゃないかな。
今、これを読みながらも呼吸をしているあなたなら。



意識の奥深くに眠る、美しい森の泉の底の底のほうで、
不意にコトリと音を立てて何かが倒れたような、
呼吸法はそんな静かな、けれどとてつもなくパワフルな、
癒しと変容を起こしてくれるセッションだと思います。

しかも、その起き方は実にユニーク。
同じ場にいても、誰一人として、同じ体験をすることはありません。
感想も、そこから得るものも一人ひとり異なります。
必要なことが、必要な人にだけ、必要なタイミングで起こる。
比べて羨ましがることの無意味さを、実感します。



・・・それで、私はというと。


いろいろあり過ぎて書けないのですが・・・
仙骨が熱を発して燃え上がりそうになり、
解脱するかと思った話とかもあるのですが(しなかったけど笑)、
ま、それはさておき・・・


ひとつ、印象に残ったことを。


呼吸法のセッション中、特有の呼吸をずーっと続けていると、
身体感覚としてはどんどん解放されて、心地良くなってきます。
そうするとだんだん、呼吸が面倒くさくなり・・・
なんかもう、こんな窮屈な体抜け出して、どっかに行っちゃいたいなー。
ああもう全部捨てて、楽になっちゃいたいなー。
そんな誘惑に駆られるのでした。


セッションの後、その感覚について話してみたところ、
講師のデイブがこう言いました。


それでも呼吸を続けなさい。


彼は言葉を足して、


「日常生活でも同じだよ。
 何か嫌になったり、面倒になったり、放り出したくなったとしても、
 それでも私たちは生き続けないといけないんだよ。」


「それに、ただ寝ているだけだったら、
 ちょっとお金がもったいないしね。」


さすがのアメリカンジョークも交えながらでしたが・・・
なんだかこの言葉、響きました。


何か嫌になったり、面倒になったりすると、
丸ごとえーい!と放り投げてしまうような衝動。
そういう癖が私にはありまして。

なんだかそういう自分の頬を柔らかに、
優しくぺちんと叩いてくれたような気がしたのです。


やめたらだめなんだよ、たとえうまくいかなくても。
とにかく続けるの。




生き続けないといけない
 


呼吸(息)続けないといけない


でしょ。



生き続ける限り、呼吸は続けなきゃいけない。

呼吸が続く限りは、生き続けなきゃなんない。



面倒くさいからや〜めた、とか、なしなんですよ。
だったら生まれてくるなと。
だったら呼吸ワークショップ来るなと。笑



・・・


それでも、生きてゆく

というドラマを観たことある方、いますか?
あれ、すごいドラマでしたね。突然ですが。

中学生に幼い子供を殺された母親、同級生に妹を殺された兄、
自分の兄が人殺しになってしまった妹、殺人犯の親となった父母。
それぞれの立場が交錯する深みのあるストーリー。

でもただ重いだけじゃない、哀しいだけじゃない、
なぜだか心に優しい余韻を残すドラマでした。

その最終話に、こんな台詞がありました。


「母は今でも時々泣いています。
 だけどさっき買い物したら、777円だったのよと言って笑ってました。
 たとえば、月曜日と木曜日に泣いたり、火曜日と金曜日は笑ったりして。
 そうやって続いていくのだと思います。」



それでも、生きてゆく。


って、そういうことかな、と今でも思ったりします。
なんでかこの台詞を、呼吸法のワークの最終日に思い出しました。


まだまだ自分に定着していない深い呼吸は、
うっかりするとつい忘れがちなのですが、
「それでも呼吸を続けなさい。」
という言葉が、
これからの自分の背中をそっと、
後押ししてくれている気がします。



さあ、では皆さんもご一緒に。


大きく吐いてー、吸ってーー。


今日も生き続けよう。


呼吸法の話も、もうちょっとだけ続きます。



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